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因数分解
今回は中学校の数学のお話。
すみません、違います。
経営の本質って何なんでしょうね?
僕らが経営者の方とよく話すのは、経営の本質ってつまるところ「因数分解」だよねってことです。
今回はそんなお話し。
以前、「価値にこだわる」を少し深堀りしてみましょう。
多くの社長が
「うちの商品やサービスって、本当にお客さんに喜ばれているのかな」
「どうしたら他社と価格競争にならずに、うちを選んでもらえるんだろう」
って悩んでいます。
そんなとき、世間のコンサルタントはすぐに「新しい機能を付け足しましょう」とか
「SNSで見栄えを良くしましょう」と、足し算や掛け算の話ばかりを提案しがちです。
でも、ビジネスでお客さんに「価値がある!」と感じてもらう本質って、
そんな上辺の足し算じゃないと思うんです。
むしろ逆で、世の中のみんなが困っているバラバラな手間をすっきりとまとめてあげる「因数分解」なんですよね。
ここで言う因数分解って、難しい数学の話をしたいわけじゃありません。
一言でいうなら、
「お客さんのために、みんながやっている面倒くさい努力を、私がぜんぶ代わりにやっておきましたよ」
という意味です。
中学校の数学で習った、こんな数式を覚えていますか?
ax + ay + az = a ( x + y + z )
左側にある、バラバラに散らばった「ax」「ay」「az」。
これを、共通している「a」という変数でギュッとくくって、右側の「 a ( x + y + z ) 」という一つの綺麗なカタチにまとめる。
これが因数分解でしたよね。
この数式でいうと、「a」こそが、全員が共通してやらされている「あの面倒くさい部分」なんです。
ビジネスも、これとまったく同じです。
みんなが個別にやらされていて、本当はやりたくない面倒くさい部分(a)を、自社が一手に引き受けてギュッと1つにまとめてあげること。
ちょっとイメージしてみてください。
昔々、まだこの世界に洗濯機がなかった時代。
それぞれの家庭で、毎日、川やたらいで服をごしごしと手洗いしていました。
日本中、世界中の人たちが、それぞれ個別に、バラバラに、ものすごい時間と体力を使いながら、
服をごしごし洗うという面倒くさい努力(a)をしていたわけです。
ここで、ある開発者がこう考えました。
「世界中の人が別々にやらされている、この面倒くさい部分を、私たちが代わりにぜんぶ引き受けて、1つの箱の中にまとめられないかな」
そうして、みんなの共通の面倒くさい苦労をギュッと1つくくりにして生まれたのが、「洗濯機」という道具です(たぶん・・・)。
つまり、洗濯機を買ったお客さんは、ただの四角い機械を買っているんじゃないんです。
「あなたのために、服をごしごし洗うという一番面倒くさい部分は、僕たちがこの機械の中で代わりにぜんぶ済ませておきました。
だからあなたは、ボタンを一つ押して、本来の自分の生活だけを楽しんでくださいね」という、
開発者の『身代わりの努力』にお金を払っているんです。
世の中で愛されている商品やサービスって、すべて誰かの代わりに、
誰よりも深い共通の面倒くさい部分をあらかじめ済ませておいてあげた「優しさの結晶」なんですよね。
さらに、この因数分解にはもう一つ、すごいおまけがついてきます。
それは、「たくさんの共通項を集めることによって、1人では絶対にできなかったレベルまで、
その『a』を思いっきり磨き上げることができる」という点です。
1人のお母さんが家でごしごし洗っているだけでは、洗濯の技術ってそれ以上進化しませんよね。
でも、何万人もの「面倒くさい(a)」を1箇所に集めて
「どうすればもっと綺麗になるか」を本気で研究するからこそ、
服が傷まない洗い方や、素晴らしい洗濯機へと、(a)そのものをとてつもないクオリティに進化させることができるんです。
そして、僕たち「Growth-Side」という税理士事務所が、顧問先である社長たちに提供している価値も、まったく同じ「因数分解」です。
日々、目まぐるしく変わる法律や税制、ややこしい資金繰りのトレンド。
それを100人の社長が、それぞれの会社(x, y, z)で、貴重な時間を削って、
一冊一冊専門書を広げて頭を悩ませて勉強するという「面倒くさい部分(a)」を個別にやるなんて、あまりにも大変じゃないですか。
だから、その共通の面倒くさい勉強(a)は、僕がぜんぶ一手に引き受けます。
「僕が本を1冊読めば、100人の社長が同じ本を読んだのと同じ効果を持つ。」
僕が誰よりも勉強して、ややこしい知識をインプットして、
それをあなたの会社が明日からすぐ使える一番カンタンな形にして必要な部分だけを手渡す。
それだけじゃありません。僕のところには、何十社、何百社というリアルな経営の現場から、
生きた数字と成功・失敗のデータが毎日たくさん集まってきます。
バラバラの1社だけでは絶対に経験できない数の事例が1箇所に集まるからこそ、
未来を予測して適切なロードマップを書くことができるんです。
「社長のために、インプットや事例の研究(a)は、代わりにやっておきました。
だから社長は、本業の経営(x, y, z)にだけ集中して、気持ちよく成果を出してくださいね」
これこそが、僕という税理士が社長の隣にいる、一番の理由だと思っています。
「毎日これだけ現場で頑張っているのに、なぜか思うようにお金が残らないなぁ……」
「自社の本当の強みって、どこにあるんだろう……」
そんな漠然とした迷いの中にいるなら、その大きな塊を一人で背負い込まずに、僕の前でそのままぽろっと吐き出してください。
あなたの会社がお客さんのために、どんな「共通の面倒くさい部分(a)」を代わりに引き受けて頑張っているのか。
その本質的な価値を、もう一度数字と一緒に見つけにいきましょう。
そして正しい方向性に努力をして、力強い会社に育てていきましょう。
